ByteDance株式会社 執行役員 公共政策本部長 山口 琢也

APAC Trust and Safety本部ディレクター　Arjun Narayan Bettadapur Manjunath


本日、TikTokはコミュニティガイドラインを更新しました。このコミュニティガイドラインはTikTokを安心安全に楽しんでいただくためのガイドラインで、TikTokユーザーの行動規範や、コミュニティ内での推奨する環境について定めたものです。TikTokは誰もが安心安全にTikTokで創作や共有ができるよう、コミュティガイドラインを継続的に見直し、強化しています。


網羅的な安全性の向上

TikTokは、サービスをご利用いただくためには安全性が必要不可欠なものだと考えています。そのためTikTokでは、TikTokのコミュニティガイドラインが、広い視点で網羅し、配慮に富んだものになるよう努力しています。TikTokのコミュニティガイドラインは、TikTok上のすべての人に適用され、幅広い領域をカバーしています。今回の更新では、プラットフォーム上で見られるユーザーの行動パターン、コミュニティからのフィードバックや、学識者、市民団体、TikTok Japan セーフティパートナーの各団体からいただいた各専門分野の意見に基づきアップデートをしています。以下の内容はこれまでのコミュニティガイドラインにも含まれていましたが、コミュニティの安全性をより高めるために今回強化した主要な箇所になります。


- TikTokは、コミュニティを安心しつつ自信を持ってありのままの自分を表現できる場にしたいと考えています。今回更新されたコミュニティガイドラインでは、自傷行為や自殺に関する内容を改善し、自傷行為の正常化を避けるために、メンタルヘルスケアの専門家の意見に基づき、注意すべき反応や言葉について規定しています。また、摂食障害の内容に関し、危険なダイエットを正当化したり称賛したりすることを禁止する旨を追加しています。


- TikTokは、オンライン上での虐待の存在、虐待被害を受ける方々の苦しみを認識しています。そのため、オンラインでのいじめやハラスメントに関するポリシーを強化し、通報を簡単にできるプロセスを構築することを目指しています。今回、コミュニティガイドラインでは、個人情報をネット上で晒すことや、サイバーストーキング、セクシャルハラスメントに対するより広範なポリシーなど、TikTokで歓迎されないコンテンツや行動の種類についてより明確にしています。


- TikTokでは、コミュニティの安全性、中でも青少年の安心安全が最重要であると考えています。TikTokは、既存の危険行為に関するポリシーに沿って、危険行為やチャレンジについてのコンテンツの制限、ラベル付け、削除に努めています。今回、TikTokはコミュニティガイドラインの更新で、TikTokは未成年者による有害な活動についての項目を追加し、青少年の安心安全を脅かす危険な行為やゲーム、その他の有害な活動を助長するコンテンツの抑止に努めます。私たちは、人々が創造的であること、楽しむことが、他の人の安全の犠牲の上に成り立ってはいけないと考えています。


- TikTokはオンラインとオフラインそれぞれの場において、暴力には断固として反対します。個人及び組織の危険行為に関するポリシーを更新し、信念やイデオロギーに基づいた暴力の問題により焦点が当たるようにしました。今回更新されたコミュニティガイドラインでは、何が具体的に脅威や暴力への扇動とみなされるか、TikTokが禁止している内容や行動について、より詳細に説明しています。 


健全で健康な状態を支えるための新たな取り組み

TikTokは自傷行為のような難しいテーマに取り組むにあたり、自傷行為の経験者に対する配慮を最も大切にしています。新たな取り組みとして、悩みを抱えている可能性がある人々をサポートするための最新の機能を公開する予定です。この機能は、プロビデンス、サマリタンズ、米国コンテンツ諮問委員会のメンバーを含む、行動心理学者や自殺予防の専門家からの指導を受け作成しました。この機能を用いて「自傷」や「自己嫌悪」などの言葉で検索すると、研究結果に基づいた改善の為の情報が表示されるようになります。なお、引き続き以前と同様、緊急時のサポートのためにTikTok Japan セーフティパートナーの各団体へのアクセスが可能です。


また、人によっては生々しいと感じる動画や苦痛を感じる可能性がある動画が配信された際には、視聴前に当該動画を視聴するかどうかを選択できる確認機能を導入しています。この機能を利用することで視聴者は、動画をスキップするか視聴するかを選択できるようになり、予期せぬ視聴をさらに減らすことが可能となります。


TikTokは、望まないコメントを自動的にフィルタリングしたりおすすめフィードの動画に「興味がない」と意思表示できるようにしたり、TikTok の体験をより良くするためのツールの開発を続けています。これは、自分のストーリーを共有したい人たちをサポートし、他の人が刺激を受ける可能性のある話題について意識を高めるために声を上げたいと考えている人たちをサポートする取り組みにおいて、特に重要だと考えています。


新型コロナウイルスのパンデミック発生以降、TikTokでは専門家や専門組織からの公衆衛生情報へのアプリ内でのアクセスと、最前線で働く医療従事者や家族へのサポートを提供してきました。TikTokは、#wipeitdownや#happyathomeや、#広がれありがとうの輪のような記憶に残るチャレンジを通じて、コミュニティが繋がり、困難な時期に喜びを提供できたことを自負しています。新型コロナウイルスのワクチンが開発・承認されることに伴い、TikTokは、ワクチンに関する信頼できる情報を容易に入手できるようにすることで、コミュニティの信頼・安心をサポートする取り組みをさらに進めていきます。同時に、TikToは新型コロナウイルスとワクチン接種に関する誤った情報の削除を続けてまいります。


近日中には、世界保健機関（WHO）や厚生労働省からの新型コロナウイルスのワクチンに関するよくある質問と回答がアプリ内の新型コロナウイルス関連情報ページに掲載されます。新型コロナウイルス関連情報ページは、トレンドページ、検索、新型コロナウイルスとワクチン関連動画へのバナーからアクセスでき、全世界で過去6ヵ月間で20億回以上閲覧されています。また、Team Haloと提携しており、世界中の科学者が動画投稿を通じてワクチンの進捗状況を共有できるようにしています。


TikTokコミュニティの啓発

TikTokは、アプリ内の動画、通知、安全機能などを通じて、TikTokのポリシーに関するコミュニティの啓発と強化に努めています。今月は、ユーザーがTikTokを開くと更新されたガイドラインを確認するように促しています。


TikTokのコミュニティの安全性を保つことは、私たちが常に意識すべき最重要事項です。TikTokは、新たな問題のあるコンテンツや行動が現れた際に、迅速に検出して対応することがユーザーに対する責任であることを認識しています。そのために、TikTokはポリシーを進化させ続け、違反コンテンツを自動的に検出する技術を開発し、TikTokの体験とコンテンツの好みを最適化する機能を構築し、信頼できる環境を育成するためにコミュニティを形成していきます。こうしたアップデートによって、ユーザーにとって前向きで有意義なTikTok体験を実現できるよう努めてまいります。