ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」は、2024年の日本・海外のTikTokを振り返る「Year on TikTok 2024:小さな創造力が大きなインパクトに!」を、本日公開いたしました。2024年、日本を含む世界中で最も印象に残ったTikTokのトレンド、クリエイター、ムーブメント、コミュニティなどを紹介します。
TikTokを通して、素晴らしい記録を打ち立てたアーティスト、新しいレシピ、ベストセラー、大小さまざまなビジネスが生まれ、ユーザーは、学んだり、笑ったり、そして互いに繋がることを楽しみました。その中でも特に印象的なトレンド、クリエイター、そしてムーブメントとなった瞬間を振り返ってみましょう。
TikTokでは、「ちょっとした創造力が大きなインパクトを生み出す可能性」に溢れています。
Global Head of Content, TikTok、James Staffordからのコメント:
「2024年、TikTokは様々なコンテンツを通じて、新しい発見、創造、繋がりを生み出し続けました。グローバルブランドを立ち上げる中小企業や、トレンドを牽引したクリエイターやアーティストがたくさん登場しました。このように、TikTokは、経済・文化・社会的なインパクトを世界各地で巻き起こしています。今年、私たちにインスピレーションを与え、楽しませてくれた全世界のTikTokコミュニティを祝福します。私たちは、誰もが喜びをもたらし、自分を表現し、輝くチャンスを得ることができる、ポジティブな環境を育むことに引き続き全力で努めてまいります。」
以下、「Year On TikTok 2024」の日本及び海外の事例をご紹介します。
TikTokがもたらす経済効果
TikTokでは、さまざまなブランドやビジネスがコミュニティとつながることで成功を収めています。TikTokをきっかけに商品が売れたり、お店に行列ができたり。今年大きなインパクトを生み、話題になった事例をご紹介します。
- まいひめおじさんのトマトジュース - 熊本県にあるトマト農家の「まいひめおじさん」が製作したトマトジュースがTikTok内外で話題に!厳選されたトマトだけで作られた、添加物不使用のトマトジュースは、1本6,000円にも関わらず、3日間で100本が完売。TikTokでの大きな反響が売り上げに貢献しました。
- フーフー飯店 - テーブルの真上からの新鮮な画角で撮影ができる話題の中華料理店。クリエイターが荷物置き場にスマホを置いて投稿した動画が話題になり、同じ撮り方をする動画が急増しました。「#フーフー飯店」を付けて投稿された投稿の総再生回数は約4,000万回に!
そして、海外でも人気のコミュニティ「#BookTok」が今年も出版業界に大きなムーブメントを起こしました。例えば、ロマンスとファンタジーを組み合わせたジャンル#Romantasy を付けた投稿 数 が前年比で約300%増加し、読者の好みや出版業界のトレンドに影響を及ぼしました。
日本でも、TikTokは、小説や漫画などの書籍の販売を促進する上で重要な役割を果たしています。
- けんご📚小説紹介 - 2024年1月に小説紹介クリエイターの「けんご📚小説紹介」が紹介したことをきっかけに、2021年に発売された道尾秀介の小説『N』(集英社)がふたたび脚光を浴びて書店店頭で売れています。動画が投稿された後、6度の重版で単行本版が10万部を突破しました!
- コアミックス『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』 - 漫画出版社コアミックスは、TVドラマ化もされた人気作『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』の公式TikTokアカウントを開設し、TikTokに画像を手軽に投稿できる「フォトモード」を活用して“試し読み投稿”を開始。投稿した動画が再生数570万回を超える人気となり、漫画売上は3.5倍にアップしました。
また、実際にTikTokが日本へどれほど経済的・社会的効果をもたらしているかを総合的に分析する初めてのレポート「TikTok Socio-Economic Impact Report 2024〜日本における経済的・社会的影響〜」も公開しました。
- 「TikTok Socio-Economic Impact Report 2024〜日本における経済的・社会的影響〜」- 本レポートによって、TikTokが日本の国内名目GDPに4,741億円貢献しており、26,000人の雇用を支えているということなどが分かりました。
モーメントからムーブメントへ
2024年、TikTokはコミュニティの創造性を刺激し続け、国境や世代を超えたトレンドやモーメントを生み出し、トレンドの発信源としての地位を確固たるものにしました。日本からグローバルへ広がりを見せた動画や、日本で社会現象を巻き起こしたトレンドを紹介します。
2024年は、「ショートドラマ」や「ショートフィルム」に関連するコンテンツが大躍進し、多くの人が様々な物語を楽しみました。
- 【ごっこ倶楽部】 - 2024年は、縦型ショートドラマやショートフィルムが急増。「ショートドラマ」は、「TikTok上半期トレンド大賞2024」でも大賞を獲得。縦型の特徴を捉えた編集技術や映像表現を駆使しながら、短い時間で感動や笑いを届ける新たなエンターテインメントが話題になっています。ごっこ倶楽部は、縦型ショートドラマのパイオニアとして知られ、これまでにさまざまな企業とコラボしています。
また、今年の夏には、世界中のファンがオリンピックとパラリンピックを楽しむためにTikTokに集まりました。2024年7月26日から8月11日の期間に、オリンピック関連のハッシュタグは約190万投稿、約5000万再生を記録し、TikTokのオリンピック公式アカウントは約2億再生を記録しました。そして、150万人以上が@ParalympicsのTikTok LIVEを視聴し、未来のアスリートをサポートするパラリンピックのスポーツ開発プログラムへの募金に50万ドル貢献しました。日本でも、スポーツ観戦の魅力を伝えるクリエイターが活躍しました。
- さとし🤽🦈Satoshi - 世界中を旅しながら、水球やスポーツ観戦の魅力を伝えるコンテンツを届けているクリエイター。その活動が評価され、TikTokのグローバルプログラムにアジア圏で唯一選出。オリンピック開催中のパリを訪れて世界中のクリエイターたちとともにパリやオリンピック観戦の魅力を発信しました。
TikTokのコンテンツは、国境を越えて楽しまれています。言語に縛られないコンテンツを発信し、世界各地のクリエイターと積極的に交流するインターナショナルなクリエイターが何人も登場しています。そのうちの1人、SATOYU(^↓^)OHIOBOSS は、「TikTok Awards Japan」2024においてCreator of the Yearにも選ばれました。
- SATOYU(^↓^)OHIOBOSS - 独自の月歩LIVEパフォーマンスやNPCを模倣したLIVEコンテンツで人気になり、たった45日でフォロワーが130万人増加し、TikTok LIVEの最高同時接続数は4万人を超えるクリエイター。今年は、ショート動画も精力的に投稿し、1500万いいねを超える動画も!彼のノンバーバルなコンテンツは、日本のみならず世界からも注目されています。
TikTokを通じた社会貢献
TikTokは、モノが売れたり、トレンドが発生したりするだけの場所ではありません。社会にとって良いインパクトを与える活動がTikTokを通して数多く行われています。公的な取り組みへの関心のきっかけを提供するため、第三の居場所をつくるため、地元の中小企業を盛り上げるためなど、公的セクターや企業、NPO法人、個人によって様々な形でTikTokが活用されています。
- 【公式】広島県 - 広島県広島市で毎年8月6日に開催される平和記念式典の様子をより多くの方々に見てもらうため、2020年よりTikTokと協働し、広島県公式TikTokアカウントにて毎年TikTok LIVEを配信しており、今年で5回目の実施となりました。初回から毎年数万人単位の方にご覧いただき、今年は過去最高となる7万5千人の方が視聴。アカウントの新規フォロワー数も1300人にのぼり、多くのユーザーに平和への関心を持つきっかけを提供しています。
- モアドア【公式】 - 漫画で考える「心とからだ」をテーマに、TikTokに画像を手軽に何枚も投稿できる「フォトモード」機能をうまく活用し、ジェンダー、こころ、からだなどの多様なジャンルのオリジナル漫画作品を発信しています。
- NPO法人サンカクシャ「サンカク相談室」 - サンカクシャは、親や身近な大人を頼れない若者へ、「生き抜いていくための基盤」として、「居場所づくり」「仕事」「住まい」の3つの支援に取り組んでいるNPO法人。TikTokでも、「相談室」としてさまざまなメッセージを届けています。
- ゴミ拾い侍 - デニムの着物を纏い、火ばさみを刀に見立て、日々ゴミ拾い活動を行っているゴミ拾いパフォーマンス集団。本物の殺陣を取り入れ、ゴミ拾いをエンターテイメントに昇華し、国内のみならず海外からも人気を博しています。
- なんかいいよね、葛飾【公式】 - 東京葛飾区の伝統工芸品に認定されている棕櫚(シュロ)たわしを、職人が一つ一つ手作りする行程と、その際に聞こえる心地よい音を活かした動画。自治体のTikTok公式アカウントとしては異例とも言える240万回再生を超えています。(2024年11月時点)
TikTokの音楽: 2024年のサウンドトラックとアーティスト
TikTokは2024年も音楽業界を席巻し続け、新人アーティストのデビュー、楽曲のプロモーション、ファンがお気に入りのスターを応援する方法など、様々な音楽シーンで影響力を見せました。TikTokは革新的な音楽プロモーションを牽引する存在として地位を確立し、TikTok上でのヒットにより多くの楽曲が外部チャート上位を獲得するケースが見られました。TikTokは人々が好きな音楽を発見できる重要なプラットフォームとなっており、新人アーティストを含むたくさんのアーティストの活躍に貢献しています。
その中でも、特に今年多くの方が投稿に活用した楽曲のランキング「TikTok Top 10 Songs Japan 2024」をご紹介します。キャッチーな歌詞が特徴的な楽曲、アニメの主題歌として話題化した楽曲、K-POPの楽曲など、TikTokでユーザーに多様な楽曲がおすすめされることで、さまざまな楽曲の魅力が広がっています。
*Top 10 Songsは、その楽曲を使用した投稿数によってランク付けされています。
上記の楽曲をTikTokユーザーがどのように楽しんだか、一部ご紹介します。
- 『Bling-Bang-Bang-Born』 -『Bling-Bang-Bang-Born』は、アニメ『マッシュル-MASHLE-』のオープニングテーマとしてCreepy Nutsがが書き下ろした楽曲。キャッチーなリズムが特徴で、アニメ内のキャラクターが両腕を左右に振る動きを再現した「BBBBダンス」とともにTikTokで大きなトレンドに。楽曲を用いた動画投稿数はなんど、300万件を超え、世界中でファンに愛される楽曲となっています。
- 一目惚れ - 舟津真翔の楽曲『一目惚れ』は、恋愛の初々しい感情を歌った弾き語りスタイルの楽曲。TikTokでは、歌ってみた動画や歌詞の心情に共感するコメントが多く寄せられました。また、シンプルで真似しやすい歌詞動画や振り付けチャレンジに多くのユーザーが参加し、その投稿が拡散されるなど、TikTok内で盛り上がりを見せています。
- しかのこのこのここしたんたん(『シカ色デイズ』) -アニメ『しかのこのこのここしたんたん』の公式アカウントが投稿した【OPテーマイントロ耐久】の音源を使用した振り付け動画が急速に広まり、リズミカルで耳に残るメロディが大きな話題となりました。音源を使用した動画は現在18万本以上投稿されており、ダンスだけでなくオリジナルイラストの投稿も急増し、新たなトレンドとして注目を集めています。
また、グローバルの「TikTok Top 10 Songs」には、7つの国・地域のアーティストの楽曲がランクインしており、TikTokのグローバルな展開と文化的多様性を示しています。
*Top 10 Songsは、その楽曲を使用した投稿数によってランク付けされています。
次に、TikTokを活用し、多くのファンの方々と繋がったアーティストのランキング「TikTok Top 10 Artists Japan 2024」もご紹介します。今年、さまざまなアーティストがTikTokが提供する「検索特設ページ(Search Hub)」や「検索バナー(Search Banner)」などのカスタマイズ可能で革新的なキャンペーン機能を活用し、TikTok上でファンとの繋がりを広げました。
*Top 10 ArtistsはTikTokアカウントの再生回数でランク付けされます。
グローバルの「TikTok Top 10 Artists」では、K-POPアーティストが上位10位中7位を占めました。多くのグループがクリエイティブなキャンペーンやトレンドの振り付けでファンを魅了しました。
*Top 10 ArtistsはTikTokアカウントの再生回数でランク付けされます。
「音楽アプリに追加(Add To Music App)」といった機能が登場し、TikTokで気に入った音楽を音楽配信サービスでシームレスに楽しめるようになるなど、より一層音楽プロモーションを促進し、ファンとの繋がりを創出できる場となっているTikTok。今後も音楽の中心地であり続けるよう取り組んでまいります。
今年最もインパクトがあり、印象に残ったトレンド、クリエイター、モーメントについては、TikTokで#YearOnTikTokを検索してください。TikTokで2024年の締めくくりを祝いましょう!
*「Year on TikTok 2024」は、2024年1月から11月にかけて実施された、TikTokの社会的、経済的、文化的影響に焦点を当てたアプリ内および第三者の調査に基づいています。