ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」は、TikTokユーザーが誰でも気軽にエフェクトを作成できる「Effect House」の公開ベータ版の運用を4月12日より開始いたしました。

創造性を刺激するエフェクトはTikTok体験の中核の一つで、これまで様々なトレンドチャレンジを生み出してきました。


画面が徐々にフリーズするエフェクトで、遊び方の幅広さから世界中で創作意欲をかき立てた#タイムワイプや、撮る方も見る方も楽しい体験ができる#写り込みチャレンジ、そしてクリスマスシーズンに爆発的な話題となった#ノーズペイント等、これまで多くのエフェクトが魅力的で没入感のある幅広いフォーマットを通じて、クリエイターの自己表現、エンタテインメント、そしてストーリーの共有に影響を与えてきました。

TikTok公式制作のみであったエフェクトの可能性を広げるため、本日より、TikTokユーザーの誰もが気軽にエフェクトを作成できるプラットフォームEffect Houseの公開ベータ版の運用を開始いたしました。

昨年10月に限定公開で運用していたベータ版においては、世界中で450人以上のエフェクトクリエイターがエフェクトを作成し、15億以上の動画がこれらのエフェクトを使って投稿され、そしてこれらの動画の再生回数は6,000億回を超えています。

今回、世界中で「Effect House」の公開ベータ版の運用を開始することで、今まで以上に世界中のユーザーがTikTokのエフェクトを通して、新たなクリエイティブな空間をユーザー自身で開拓できると確信しています。

また、「Effect House」では、直感的なデザインや開発技術を備えたツールや学習ガイドを提供しています。「Effect House」では、世界中のクリエイター、デザイナー、そして開発者がTikTokエフェクトの新しい世界観を想像し、TikTokコミュニティのための独自のエフェクトを作成してくれることを期待しています。

https://effecthouse.tiktok.com/?lang=ja-jp 

創造性を刺激するエフェクトの中心に、常に安全性と包括性を

TikTokでは、グローバルコミュニティがエフェクトを作成し、積極的に楽しめるよう、安全で信頼できる包括的な環境を重視しています。 エフェクトは、コミュニティガイドラインに加えて、エフェクトガイドラインにも沿っていただく必要があります。このエフェクトガイドラインは、エフェクト作成にあたり、すべてのTikTokユーザーがコミュニティに歓迎され、自分らしく創造する力を持てるように追加されたポリシーです。例えば、ある特定のグループに対する差別や否定的な偏見を助長するようなエフェクトはエフェクトガイドラインに違反します。

Effect Houseで作成されたエフェクトはすべて、TikTokコミュニティにアプリ内で公開される前に、Trust and Safetyチームによって審査され、ガイドラインに準拠しているかどうか確認されます。エフェクトがガイドラインを違反していた場合、エフェクトは削除され、作成者に通知が届きます。エフェクト作成者は削除に対して異議を申し立てることができます。 TikTokでは、ガイドラインを違反するコンテンツがあれば積極的に特定し、削除するよう努めていますが、ユーザーの皆さんがガイドラインに沿っていないと思われるエフェクトを発見した際には「エフェクトを報告」機能を使って報告することもできます。また、おすすめエフェクトを紹介するエフェクトトレイでは、幅広い視聴者に配慮をする必要があるためアルコールが描写されているエフェクトなど、掲載できないものもあります。 予めご了承ください。


エフェクトを通じてTikTokに創造性もたらした、日本のエフェクトクリエイターをご紹介!

1.Daisuke (@701squad

トレンドに上手に絡めたエフェクトを作成することが得意


人気トレンド「#僕はちくわです」とうまくマッチさせたちくはエフェクトは日本で1.1万投稿を記録し、大ヒットしました。

参考動画:https://www.tiktok.com/@bbk_tiktok/video/7076003614774381825?source=h5_t&_r=1 

【ミニインタビュー】

Q1:個人的に1番のおすすめエフェクトは?

ちくわエフェクトです。 エフェクト第一号を作成したのがにホワイトデーだったので、マシュマロエフェクトをアップしたのですが、それを早速使ってくれた友だちが「ちくわじゃないの?」という投稿を、ちくわの曲と共にアップしたのを見て、これはすぐやらないとと思い作りました。 タグなども、職場の上司(SNSのプロ)に相談しながらアップしたので、結果にとても満足しています。 作成のポイントとしては ・TikTokのアカウントは持っていて、楽しんでいるが顔出し投稿に躊躇してしまうユーザーさんの、投稿へのハードルを下げること。 これですね。これで潜在的ユーザーさんに投稿を楽しんでもらうことができるので、結果として新規投稿ユーザーさんが増えていくことを目指していきます。

Q2:TikTokのエフェクトを作成する中で最も楽しんでいることは何ですか?

やはり、トレンドリサーチですね。 無理してトレンドキャッチをしてもしなくてもいいとは思いますが、自分のやりたいことが見つかりやすくなります。 それから、作成したエフェクトの出来があまり良くなかったりしても、作り直すより次に新しいものを作って挽回した方がいいものができると思います。 最終的に、面白いエフェクトかどうかは、作成者は判断しない方が楽しい制作ライフになりますね。 自分ではいいものが出来た→全然ユーザーさんが楽しんでくれない。 よりも 自分ではいまいちな出来だ→どういうわけか、ユーザーさんが勝手に楽しんでくれた! というふうに、後者の結果的には正しいというのがSNSだと思いますね。

Q3:TikTokのエフェクトを作成する過程を教えてください!

自分は、ノードを組み上げる腕は無い方なので、

先に、インポートしたい素材のことを考える→次にどう配置して、組み上げるかを考える→組み上げる過程において、良し悪し含めて想定外のことを受け止めつつ、新しい発見をしていく→出来上がったエフェクトを試しながら、楽しみ方を思案していく

このような感じで、結構前持って遊び方は限定しない様な進め方をしていますね。

あとは、作成中に常に頭にあることは、日本ローカルのユーザーさんと、グローバルユーザーさんの最大の違いは「SNS好きなのは同じだが、顔出しに抵抗があるのが日本ローカルのユーザーさん」これですね。ちょっと試しに、作り分けしてみてローカルリンクとグローバルリンクを見てみたら、思った通りでした(笑)


2.フィルターおぢてゃん(@oisuinc

ランダム・診断系が得意




フィルターおぢてゃんが制作した「#今年告白される人数」を診断してくれるエフェクトはバレンタインで大人気の診断チャレンジとなりました。

参考動画:https://www.tiktok.com/@oisuinc/video/7053683444903185665?source=h5_t&_r=1 

【ミニインタビュー】

Q1:個人的に1番のおすすめエフェクトは?

This number is」です。 海外で非常に多く利用され、総再生回数は12億回を突破しています。 3つの数字がランダムで決まり、表示される、というエフェクトです。 これをおすすめする背景には、次のようなエピソードがあるからです。当初は、エフェクトを作成した私が使い方を提示していました。例えば、このエフェクトは「今年告白される人数」であったり「結婚する人のイニシャル」であったりと、一つの使われ方を想定して制作していました。 しかし、この「This number is」は、ただ数字がランダムで決まるだけのエフェクト。エフェクトクリエイターが使い方を決めるのではなく、TikTokクリエイターたちが使い方を考え、それを動画にしていく。 そうすると、私が考えつかなかったようなクリエイティビティあふれる動画が数多く投稿されました。 エフェクトクリエイターが一方的に使い方を決めるエフェクトではなく、自由度が高い、TikTokクリエイターたちのクリエイティビティを更に加速されるエフェクトであると気が付かされたため、とてもお気に入りです!

Q2:TikTokのエフェクトを作成する中で最も楽しんでいることは何ですか?

才能あるTikTokクリエイターたちが、どのように使ってくれそうか、をワクワクしながらエフェクトの企画を考えることです。 エフェクトは作るだけでは、意味がありません。TikTokクリエイターたちが、使ってくれてこそ意味のあるものだと考えています。 なので、どのような動画がアップロードされるかをワクワクしながら想像しているときが一番楽しいです!

Q3:TikTokのエフェクトをを作成する過程を教えてください!

非常に楽しく作っています!

■プロセス

1. 周りのTikTokクリエイターにインタビューをして、どのようなエフェクトだと使いやすいかを一緒に考えます。もしくは、コミュニティの方々が日々更新してくださる、トレンドエフェクトを見て、アイデアをためていきます。

2. その中から良さそうなアイデアをピックアップして、作るエフェクトを決定します

3. コンセプトが決定したら、イメージをデザインソフトで作成して、素材を作成します

4. 技術的要件は、エフェクトハウスコミュニティでの会話や、運営の方々が出してくれる動画参考にしながら、試行錯誤してつくります

5. 公開して、周りのTikTokクリエイターたちにお願いして、使ってもらいます


3.中田朱音(@casperca0

フィルターエフェクトが得意




音源にあわせて撮影しやすいフィルターを制作しています。

参考動画:https://www.tiktok.com/@casperca0/video/7072700216490724610?source=h5_t&_r=1 

https://www.tiktok.com/@casperca0/video/7083441652198558978?is_copy_url=1&is_from_webapp=v1 

【ミニインタビュー】

Q1:個人的に1番のおすすめエフェクトは?

私の1番のおすすめエフェクトは、heart cheek by casperca0です!(3つ目の図を参照) TikTokのエフェクトを制作、公開したときにコメント欄でよく「他のプラットフォームで人気の〇〇のフィルターをTikTokで使いたい!」というコメントをよく見かけ、「盛れる×トレンド」を意識したTikTokフィルターを作るようにしていました。 heart cheek by casperca0はリップと、まつ毛と小顔効果とハートチークと目のキラキラと目の下のハートをつけていて、今流行りのメイクになるよう私がipadで書いて調節しています。

Q2:TikTokのエフェクトを作成する中で最も楽しんでいることは何ですか?

「盛る!」です!笑 自分のリアルのメイクではハートのチークをして外には出れないので笑 そういったやってみたい!とか試してみたい!を安易にTikTokのフィルターで作れるのは嬉しいです! また、effect houseではアプリ内で顔を小顔にできたり、まつ毛のデフォルトの素材が可愛いので顔を可愛くするのは他のアプリよりも簡単なのがありがたいです! TikTokの動画でバズっているものはあまりメイクが濃くなかったり自然なものが好まれているような気がするのでみんなが使いやすいフィルターを作っています! あとは、音源に合わせて自分のフィルターを使って動画を撮るのも楽しいです! とにかく私、ARフィルター大好きです笑

Q3:TikTokのエフェクトをを作成する過程を教えてください!

いつもはいろんな人のフィルターを見てこれはどうやって作っているんだろうと考察します! フィルターを見ながら、リップついてるなとか、ハイライトあるなとか、カメラにノイズかかってるなとか、そういった要素を分解していきます! その後に、自分だったらどういったフィルターにアレンジしたいか、TikTokの中でこういったトレンドがあったなとか、みんなが使ってくれそうな盛れるフィルターを作るアイディアを頭に思い浮かべて画像を作ります! その画像をeffect houseに取り込んで、Face MaskとかBackground、Diffuse、とかいろんな機能を使って組みたてていきます。 顔の加工の調整一番重要で、自分の顔をeffect houseに映して細かく調整しています! あとは、手書きの文字を入れる時や、何か画像を画面に置きたい時は、TikTokのいいね、コメント、シェア、アイコンなどの文字に被らないように配置しています!


4.やえがし(@x8ega4x

3Dからトレンドまでオールマイティーに高クオリティのエフェクトを作成


参考動画:https://www.tiktok.com/@x8ega4x/video/7045429300845104386?source=h5_t&_r=1  

https://www.tiktok.com/@x8ega4x/video/7082292060811808001?source=h5_t&_r=1 

【ミニインタビュー】

Q1:個人的に1番のおすすめエフェクトは?

[chainsawman]

いちばん最初に作ったTikTokエフェクトです。

もともとTikTok用に作ったわけではなったのですが、TikTokの方がウケがいいのではないかと思い作りました。

[チェーンソーの効果音]と共に海外の方に多く使われています。3Dモデリングに苦労したのでとても気に入っています!

Q2:TikTokのエフェクトを作成する中で最も楽しんでいることは何ですか?

きゃりーぱみゅぱみゅの楽曲「インベーダーインベーダー」のMVに登場する"だだだだンサー"の顔の『だ』を3Dモデルを使ったエフェクトを作ってみました。

するとなんと、きゃりーぱみゅぱみゅご本人がエフェクトを使ってくれました! とても嬉しかったです。

Q3:TikTokのエフェクトをを作成する過程を教えてください!

漫画・映画・ゲームなど、あらゆるものからアウトプットできるARのヒントを得ています。

“面白そうだな”と思ったら、そこからどうやってARにするか考え、Effect Houseコミュニティ等で勉強し、作成します!


Effect House について

・公式ページ:https://effecthouse.tiktok.com/?lang=ja-jp 

・ダウンロードページ:https://effecthouse.tiktok.com/download/ 

・Effect House特設ページ(日本版):https://activity.tiktok.com/magic/eco/runtime/release/622adb276f7ca3033741184c?appType=tiktok