TikTokのコミュニティは多様な人々が集まっており、10代の若者から高齢者の方まで、世代を超えて広がっています。さまざまな利用者を念頭に置き、TikTokは年齢に応じた機能制限、コンテンツコントロール、ペアレンタルコントロールなどのさまざまなセーフティ機能を提供しています。本日、さらに安全にTikTokを使っていただくための、ユーザー自身が視聴設定をカスタマイズできる新機能を発表します。

コンテンツカスタマイズ機能

TikTokでユーザーは新たな興味やお気に入りのクリエイター、斬新なアイデアなどを「発見」する事ができます。一方で「おすすめ」に表示されるコンテンツは、安全性に配慮しているものの、レコメンデーションエンジンによって選択されるため、フォローしたくないクリエイターのものであったり、シェアしたくない分野のコンテンツであったりすることもあります。そこで、特定のカテゴリのコンテンツを「おすすめ」に上がってこないようにするために、コンテンツカスタマイズ機能を強化します。ユーザーは「興味がない」とアプリ上のボタンを押すことで、今後類似の動画が「おすすめ」に上がってくることを避けることができるようになります。

また、日曜大工のために探していたDIYのチュートリアルビデオも、作業が終わってしまえばもう見る必要はありません。またベジタリアンになった人は乳製品や肉のレシピはあまり見たくないないはずです。ユーザーそれぞれの興味関心によって、見るコンテンツを自分でカスタマイズできるフィルタリング機能を実装します。「おすすめ」や「フォロー中」フィードで見たくない単語やハッシュタグを指定すると、自動的にフィルタリングすることができます。これらの機能は、今後数週間のうちにすべてのユーザーに提供していきます。

「おすすめ」の多様化に向けたアップデート

TikTokは利用いただいているみなさまの生活にプラスとなる役割を果たしたいと考えています。さまざまな内容を自己表現できる環境を育むと同時に、悪い影響のあるものを見ることからユーザーを守ることにも尽力しています。昨年、米国において、ダイエット、過酷なフィットネス、不安を起こす内容、その他の健康に関する分野で、1本の動画としては問題なくても、繰り返し見ると問題が生じる可能性のあるトピックについて、そのようなコンテンツが何度もおすすめに表示され続けるのを避ける機能のテストを行いました。また、システムが意図的でなく、ユーザーに対して限定された範囲のコンテンツをおすすめしてしまっている可能性があることを検知する技術についてもテストしました。

これらのテストの結果を受け、ユーザーが一度に見る同一トピック動画の数を減らすよう調整しました。この作業は繊細な調整が必要なので、現在も繰り返しテストを行っています。また、今後数ヶ月でこのテストを米国外、他の言語に拡大するための準備も進めています。このような取り組みを通じ、TikTokの目標であるユーザー一人ひとりの好みに合ったコンテンツやクリエイター、トピックを幅広く取り入れた「おすすめ」コンテンツを提供していきます。

コンテンツレベルシステムの導入

TikTokのコミュニティガイドラインは、プラットフォームで何が許され、何が許されないかの基準を設定しています。その許されたコンテンツの中でも、ユーザーは個人的な趣向で特定カテゴリのコンテンツを避けたいと感じることがあることも理解しています。また、若年層のユーザーには必ずしも適さない、より年齢の高いユーザーを対象とした、リアル過ぎたり、大人向けであったり、または複雑すぎるテーマを含むコンテンツも含まれてしまうことがあります。

そこで、TikTokでは大人向けのテーマか否かに基づいてコンテンツを整理する新しいコンテンツレベルシステムの構築に取り組んでいます。映画やテレビ、ゲーム業界などで使われている同様のシステムをよくご存知かと思いますが、これらを参考にしながらTikTok独自のアプローチを開発中です。

今後数週間のうちに、大人向けに適したコンテンツが18歳未満の視聴者に届かないようにするための、システム初期バージョンの導入を開始します。例えば、動画に若いユーザーには怖すぎたり過激すぎたりする、大人向けのテーマや複雑なテーマなどが含まれていることを検出すると、コンテンツレベルが設定され、TikTok全体で18歳未満の視聴を防止できるようにします。まず10代のユーザーのサポートを優先すべく、今後数ヶ月の間に、コミュニティ全体に対して詳細なコンテンツフィルタリングを提供する新機能を追加し、10代のみなさんが好むものをより楽しめるようにしていきます。

グローバルコミュニティのニーズに応える

TikTokは、このようなシステムの構築と改良を続けることで、さまざまなユーザーを対象としたレコメンドシステムの構築に取り組んでおり、業界全体が長年抱えている課題解決に貢献できると考えています。他方、その実現を目指すシステムの構築は非常に複雑であるために、エラーや失敗がおきる可能性があることも認識しています。しかし、コミュニティにとって安全で楽しいユーザー体験を提供し続けることに全力で努力し、コミュニティからのフィードバックに耳を傾け、専門家との協議を続けるなど、真摯な取り組みを続けることで、グローバルコミュニティのニーズに応えていきたいと考えています。