エンターテイメントプラットフォーム「TikTok(ティックトック)」を運営するTikTok Japanは、2022年10月28日(金)TikTokセーフティパートナーおよび有識者・関係省庁の皆さまにご参加いただき、「第14回TikTok Japan セーフティパートナーカウンシル」をオンラインにて開催しました。今回は、「誤情報対策とプラットフォームの役割」をテーマにプラットフォームができることや対策について議論しました。


■基調講演


基調講演では、法政大学社会学部教授、藤代裕之先生より「フェイクニュース生成・拡散のメカニズム」について、以下のお話をいただきました。

・フェイクニュースは、伝言ゲームのように人やメディアにより編集されて出来上がっていくもので、誰が悪いというよりも、インターネットにおけるニュースの生態系(生成・拡散の構造)の問題である。

・現代では、ヤフーなどのプラットフォームや、まとめサイトなどのミドルメディアが大きな力を持ち、人はニュースを目にしても、そのソースを確認しない。ソースの曖昧なニュースが、ミドルメディア・ソーシャルメディア・マスメディアを行き来しながら、メディア間の相互作用で成長する(バズる)。

・特にミドルメディアは、バズらせるために、面白そうな情報を切り取る。そのような生態系を把握・理解した上で、どう防御するか想定しながら情報を出していくことが重要。


■ディスカッション

ご参加いただいたセーフティパートナーやNPOの皆さま、関係省庁の皆さまを交え、ディスカッションを実施しました。<感染症関連の誤情報について><自殺・いじめ関連の報道後のネガティブな波及効果><TikTokが今後取るべきアクション・メッセージ>といったテーマでディスカッションを実施しました。


(写真上部左から、雫穿大学 朝倉氏、育て上げネット 蟇田氏、OVA 坂本氏、東京自殺防止センター 美濃部氏、ストップいじめ!ナビ 須永氏、NPO法人ぱっぷす 金尻氏、法政大学 藤代教授、安心協 高木氏、OVA 三崎氏)


その結果、「ワクチンに不安を感じていた子どもたちが、有識者からから直接根拠のある意見を聞くことで不安が和らいだケースも多かった。『直接』『説得力のある』意見を摂取することはやはり重要」「メディアで自殺報道が増えると近似の相談は増えてくる。方法も含め一様にそのような報道をなくせばよい、という話ではないと思うが、一定程度の配慮は必要」「プラットフォーマーとしての怪しい動画への警告、注意書きなどの機能拡充は期待したい。また、今SNSをヘビーに使っている子どもたちは意外とリテラシー的な部分についても気にしている人が多いので、フェイクニュースとの向き合い方を、子どもたちから周りに広めていってもらえる仕掛けづくりも有用」といった多様な意見がそれぞれのテーマに対して出されました。


本日のディスカッションを通じて明らかとなった対策について議論のみに留まることなく、具体的な対策の検討をすすめ、子どものメンタルヘルスケアの取り組みを推進してまいります。


TikTokは、これからも業界・団体の垣根を越えて皆さまとますます協力・連携し、皆さまに安全に安⼼してTikTokをご利⽤いただけるよう取り組んでまいります。



「第14回TikTok Japan セーフティパートナーカウンシル」開催概要

■日時:2022年10月28日(金)13:00 - 14:30

■テーマ:「偽・誤情報対策とプラットフォームの役割」

■開催形式:オンライン

■アジェンダ:

(1)基調講演:法政大学社会学部メディア社会学科 教授 藤代 裕之 先生

「フェイクニュース生成・拡散のメカニズム」


(2)ディスカッション

■出席者(順不同/敬称略)(要確認)

・法政大学 藤代裕之

・TikTokセーフティパートナーのみなさま

  特定非営利活動法人 国際ビフレンダーズ 東京自殺防止センター

  NPO法人ストップいじめ!ナビ

  認定特定非営利活動法人育て上げネット

  特定非営利活動法人OVA(オーヴァ)

  認定NPO法人3keys(スリーキーズ)

  TDU・雫穿大学

   NPO法人ぱっぷす

・安心ネットづくり促進協議会

・総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 消費者行政第一課/消費者行政第二課