ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」を運営するTikTok Japanは、2022年7月12日(火)TikTokセーフティパートナーおよび有識者・関係省庁の皆さまにご参加いただき、「第13回TikTok Japan セーフティパートナーカウンシル」をオンラインにて開催しました。今回は、「子どものメンタルヘルスと自殺予防〜ゲートキーパーができること〜」をテーマにプラットフォームができることや対策について議論しました。


■基調講演

国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所、地域精神保健・法制度研究部、小塩靖崇氏から「学校でのメンタルヘルス教育改革ーその先へ」と題した基調講演をしていただき、思春期の若者と周囲の大人におけるメンタルヘルスリテラシー向上/スティグマ軽減のお話を、新学習指導要領による教育改革の動きを通じてご紹介いただきました。


■ディスカッション

ご参加いただいたセーフティパートナーやNPOの皆さま、関係省庁の皆さまを交え、「メンタルヘルスに困難を抱える子どもをサポートされた例や、夏休み前後で子どもの異変を感じられた例」「メンタルヘルスに困難を抱える本人や周囲を支援するために、TikTokが取り組むべきこと、社会が取り組むべきこと」といったテーマでディスカッションを実施しました。

その結果、「夏休み明けのタイミングだけでなく、お盆を過ぎた夏休み終盤から、学校に行くのが怖いという相談が増加する。子どもも親も『学校には辛くても行かなければいけないものだ』という考えが定着していることがこの問題の要因」「きらびやかなインフルエンサーではなく、悩みを抱える当事者が同一視できそうな方に自身の体験を語ってもらう方が、子どもたちの心に届くのではないか?また、ゲートキーパーに向けて、悩んでいる人に寄り添うスキル集を紹介することが有効ではないか?」「相談とは、『自分のことを理解して人に話すこと』であることを認識してもらい、困っていることを一人で抱え込まず表現する事の習慣化を促す必要がある」といった多様な意見がそれぞれのテーマに対して出されました。

(写真上部左から、雫穿大学 朝倉氏、3keys 鈴木氏、OVA 清水氏、ストップいじめ!ナビ 須永氏、東京自殺防止センター 美濃部氏、育て上げネット 蟇田氏、安心協 高木氏、OVA 三崎氏)

本日のディスカッションを通じて明らかとなった対策について議論のみに留まることなく、具体的な対策の検討をすすめ、子どものメンタルヘルスケアの取り組みを推進してまいります。

TikTokは、これからも業界・団体の垣根を越えて皆さまとますます協力・連携し、皆さまに安全に安⼼してTikTokをご利⽤いただけるよう取り組んでまいります。


「第13回TikTok Japan セーフティパートナーカウンシル」開催概要

■日時:2022年7月12日(火)15:00 - 16:30

■テーマ:「子どものメンタルヘルスと自殺予防〜ゲートキーパーができること〜」

■開催形式:オンライン

■アジェンダ:

(1)基調講演:国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部 小塩靖崇氏「学校でのメンタルヘルス教育改革ーその先へ」

(2)ディスカッション

■出席者(順不同/敬称略)

・国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部 小塩靖崇氏

TikTokセーフティパートナーのみなさま

・特定非営利活動法人 国際ビフレンダーズ 東京自殺防止センター

・NPO法人ストップいじめ!ナビ

・認定特定非営利活動法人育て上げネット

・特定非営利活動法人OVA(オーヴァ)

・認定NPO法人3keys(スリーキーズ)

・TDU・雫穿大学

・認定特定非営利活動法人キッズドア

・一般社団法人安心ネットづくり促進協議会

・総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 消費者行政第一課/消費者行政第二課

     情報流通行政局 情報流通振興課 情報活用支援室

・厚生労働省 自殺対策推進室