Joshua Goodman, Director of Product, Trust and Safety, TikTok
Arjun Narayan Bettadapur Manjunath , APAC Trust and Safety本部ディレクター
TikTokのミッションは、創造性を刺激し、喜びをもたらすことです。創作意欲が刺激されるには安心して楽しめる環境が必要不可欠なので、このミッションの根幹にはTikTokが受容性の高いプラットフォームになることへの強い意志が込められています。
TikTokを真に受容性の高いプラットフォームとするために、私たちはすべての人がTikTokを安心して快適にご利用いただくための取り組みを行っています。こうした取り組みは、ショートムービープラットフォームであるTikTokの視覚的な性質を考慮して、光感受性てんかんのある方向けの機能の導入から着手しています。この数ヶ月間、私たちは光感受性てんかんのある方々に実際にお会いしてお話を伺い、TikTokの改善点についてフィードバックをいただきました。こうしたお話をもとに、2020年10月には「光感受性てんかんを誘発する恐れがあるエフェクトを使用して動画を制作しようとする際に、動画投稿者に注意書きが表示される機能」を導入いたしました。さらに、今後数週間のうちに、光感受性てんかんを誘発する恐れがある動画からユーザーを保護するための新たな重要な機能を導入いたします。本機能によってユーザーには、光感受性てんかんのある人の発作症状を誘発する恐れがある動画の視聴前に注意書きが表示され、その動画と今後同様の動画を非表示にするかどうかを選択できるようになります。
てんかんは深刻な病気であり、てんかんのある方は世界に約6,500万人いると推定されています。また、公益社団法人 日本てんかん協会によると、日本にはてんかんのある方は約100万人いると推定されています。光の点滅や規則的で明暗差のある模様は、光感受性てんかんの発作を起こす原因になります。今回の変更は、TikTokをすべての人に、特に光感受性てんかんのある方にとって、より安心して楽しんでいただくために設計されました。
TikTokは、公益社団法人 日本てんかん協会をはじめとして、米国、カナダ、欧州、韓国そして日本における主なてんかんに関わる団体と協力して、この機能の普及とてんかんに関する認知向上に取り組んでまいります。
私たちは、グローバルコミュニティのいかなるニーズにも応えられるよう努めており、長期的な目標は、最も受容性が高く、安心して快適にご利用いただけるオンラインプラットフォームを作ることです。私たちは、この目標を達成するために、より多くの機能を展開できるよう取り組んでおります。今後数ヶ月でまた皆さまに新たな機能をご紹介できることを楽しみにしています。
公益社団法人 日本てんかん協会(波の会)から頂いたコメント
「私たちは、てんかんのある人とその家族も安心して暮らせる社会の実現をめざして1973年から活動をしている公益法人です。日本には、およそ100万人のてんかん患者さんがいると推定されています。てんかんは、乳幼児から高齢者まで、誰もがかかることのある脳神経の病気です。約7割の方は、薬物治療などで症状が安定できますが、難治の人たちも残されています。
光感受性てんかんのある方は、4000人に1人と少ないのですが、自らの体質に気付かない潜在的光感受性者を含めると、頻度はかなり高くなります。こうした光感受性てんかんのある人たちも安心して動画を楽しめるために、TikTokが配慮ある取り組みを行うことを高く評価するとともに、私たちも協力できることを光栄に思っています。」-- 公益社団法人 日本てんかん協会(波の会)会長 梅本里美