Community2025/04/26
「世界本の日(4/23)」と「Independent Bookstore Day(4/26)」を記念し、世界の読書好きが集うTikTokのグローバルコミュニティ「#BookTok」の 最新事例を紹介!
ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」は、4月23日の「世界本の日(World Book Day)」および、4月26日の「Independent Bookstore Day(読み:インデペンデント・ブックストア・デイ)」を記念し、TikTokのグローバルコミュニティ「#BookTok」における最新事例を紹介します。

「#BookTok」は、読書の楽しみ方や書籍との出会いに新たな変化をもたらす、TikTokの情熱あふれるパワフルなグローバルコミュニティです。出版業界の活性化への貢献をはじめ、インディーズ作家や独立系書店に新たな機会も提供しています。 2025年4月23日時点で、「#BookTok」をつけて投稿された動画の投稿本数は5,300万本近く(前年比約80%増*)に達し、2024年だけで約5,900万冊の印刷書籍の販売が、「#BookTok」に登場するクリエイターやコンテンツによって促進された可能性があるとされています(Circana Bookscan調べ**)。「#BookTok」は、ひとりで楽しむ読書体験を、みんなで共有するコミュニティの場へと変え、オンライン・オフラインの垣根を越えて、読書の喜びを広げています。
日本でも、ここ数年で「#BookTok」に関連する盛り上がりが見られるようになっています。TikTokで話題になったことをきっかけに実写映画化が決まったり、重版が続くヒット作が登場するなど、作家の活躍や書籍の売れ行きを後押しする動きが広がっています。
「#BookTok」クリエイターが応援する独立系書店
世界の各国と地域を旅して、お気に入りの地元書店を訪れレビューを発信する「#BookTok」クリエイターにとって、独立系書店はお気に入りの場所となっています。中には「#bookcrawls(ブッククロール)」というコミュニティで「#bookcrawls」をつけて動画を投稿し、書店での体験を動画で共有することで、フォロワーに小規模書店を応援するよう声をかけ、書店のオンラインでの認知向上や来店促進に貢献するクリエイターもいます。TikTokで人気な独立系書店の一部を紹介します。
- Friends to Lovers Bookstore (@friendstoloversbookstore):
Jamie Fortinが手がける、ワシントンD.C.エリア初となる女性向けロマンス小説専門書店。Jamieは、読書への情熱と「#BookTok」の影響を原動力に実店舗をオープン。しかし2024年11月、開店2日後に火災で店舗が消失。TikTokで支援を呼びかけたところ、3万ドル以上の寄付が集まり、2025年3月に再オープンを果たしました。 - The Ripped Bodice (@therippedbodice):
LeahとBea姉妹が手がける、米国初のロマンス小説専門書店。カリフォルニア州カルバーシティで2016年に開業後、2022年にはブルックリンにも店舗を展開。ロマンスというジャンルをインクルーシブかつ楽しく受け入れる姿勢で、地域コミュニティに愛される存在となっています。
自身の作品を共有し、新たなファンを開拓する新人作家
多くの新人作家や自費出版作家にとって、TikTokは読者と直接つながり、TikTok Shop(***)や「おすすめ」フィードを通じてファン層を広げるための重要なプラットフォームとなっています。TikTokに集まるコミュニティや多くのユーザーの声は、書籍の人気に火をつけるきっかけになります。TikTokによって、作家たちは自らの作品を世界中に届けながら、何百万人もの新しい読者に出会うチャンスを手にしています。TikTokをきっかけに成長を遂げた作家の事例を紹介します。
- Jeffrey Mason (@hearyourstory):
Jeffrey Masonは、自分のライフストーリーを誰もが簡単に共有し保存できる場を作りたいという思いから『Hear Your Story』を執筆しました。TikTokでの発信を通じて、自費出版ながらこれまでに250万部を販売し、そのうち68万部以上がTikTok Shop経由での販売となっています。
- Johnathan Stanley (@purposefulperformance):
起業家でビジネス戦略家、そして作家でもあるJohnathan Stanleyは、彼のサイン会での心温まる交流の様子を捉えた動画が1,000万以上の「いいね」と約8,000万回再生を記録したことで一躍注目を集めました。 その後、著書は完売し、Amazonのベストセラーリストにもランクインしています。
- Krystaelynne Sanders Diggs (@authorksandersdiggs):
Krystaelynne Sanders Diggsは、ストーリーテリングの力で若い世代に希望と勇気を届けることに力を注ぐ作家です。TikTok Shopに参加して以降、これまでに10万冊以上の書籍を販売し、重要なメッセージを届けながらビジネスも順調に拡大させています。
おすすめの書籍を紹介しあう、TikTok Shopにおける「#BookRecs 」キャンペーン
グローバルにおける「#BookTok」キャンペーンの一事例として、TikTok Shopでの「#BookRecs(ブックレコメンド)」キャンペーンがあります。これは、「世界本の日」を記念して、4月23日から29日までの期間、グローバルのTikTok Shopで展開するもので、業界を代表する作家や出版社の関係者(以下参加者リスト参照)によるTikTok LIVE配信やTikTok Shopでの限定コンテンツの展開を実施します。本キャンペーンは海外事例になりますが、日本国内でも、TikTokの「#BookRecs」ページを通じて、「#BookTok」クリエイターのおすすめの書籍に出会うことができます。
- Dr. Aditi Nerurkar (@draditinerurkar)
- Ava Reid (@avasreid)
- Ethan M. Aldridge (@ethanmaldridge)
- HarperCollins (@harpercollins)
- Jonathan Stanley (@purposefulperformance)
読書文化のこれからを形作る、「#BookTok」クリエイターの重要な役割
読書を愛する「#BookTok」クリエイターは、単にユーザーにおすすめの書籍を教えるだけの存在ではありません。これからの読書文化そのものを形づくろうとする存在でもあります。彼らは、TikTokで生まれる新たな作家やユーザーの声に光を当て、伝統的な出版の壁を乗り越えてそれらをベストセラーへと導く、読書コミュニティのトレンドセッターとして、重要な役割を果たしています。BooTokクリエイターとして目覚ましい活動をする2人のクリエイターを紹介します。
- Smitty (@vinopapi23):
Smittyはアメリカ東海岸を拠点に活動するストーリーテラーで、書籍、テレビ番組、映画を通してTikTokでカルチャーの魅力を発信しています。最近では「#smittybookstoretour」をスタートし、全米各地の独立系書店の魅力をTikTokで紹介する活動を展開中です。
- Cassie (@cassiesbooktok):
Cassieは、自室で過ごす時間が長いことでも知られる「#BookTok」クリエイター。 TikTokで書籍やポップカルチャーをテーマに発信しながら、ファンとつながる新しい方法を模索しています。
TikTokは、ロサンゼルスで4月26日(土)16時(太平洋時間)に開催される書籍に関するイベント「LA Times Festival of Books」でのパネルディスカッション「From Page to Screen: How BookTok Builds Global Screen Sensations」にも登壇予定です。当日は、作家の@mercedesron、クリエイターの@morgannbook、『Culpables』シリーズと『Dímelo Bajito』シリーズのキャスト、Prime Videoのエグゼクティブと共に「#BookTok」がもたらした変革についてディスカッションする予定です。
TikTokでの「#BookTok」コミュニティは文学のエコシステムに変化をもたらし続けています。「世界本の日」と「Independent Bookstore Day」を機会に、「#BookTok」コミュニティにぜひ参加してみてください。
*2024年1月1日~3月31日と、2025年1月1日~3月31日の比較
**Circana Bookscanを参照
***TikTok Shopは、2025年4月23日現在、日本国内では提供していません。本記事では、グローバルでTikTok Shopを展開する国と地域における事例を紹介しています。
Community2025/04/26
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